副鼻腔炎が慢性になったものが、蓄膿症です。
副鼻腔とは額の真ん中や鼻の横にある空洞で、そこに起こる炎症を副鼻腔炎と言います。
このように、急に起こった副鼻腔炎を「急性副鼻腔炎」と言います。
この状態で適切な治療を受けないと、副鼻腔炎が慢性になり「慢性副鼻腔炎」という状態になります。
これがいわゆる「蓄膿症」で、ずっと膿のような鼻水が出続けます。
膿がたまり続けることで副鼻腔の粘膜がさらに炎症を起こし、悪循環になってしまうので、ますます症状がひどくなります。
ひどくなると、副鼻腔にポリープが出来る「鼻茸」(はなたけ)という状態になることもあります。
副鼻炎の原因として、風邪が持続・反復した場合、鼻のアレルギー、鼻中隔湾曲(鼻中隔が左右に極端に曲がっている状態)、栄養状態(最近では問題になることはないが極端な偏食は原因になる)、大気汚染(鼻の炎症をおこしやすくする)、ストレス(自律神経のバランスをくずし粘膜が腫れやすくなる)が挙げられます。
少しねばっこい鼻汁、はなづまり、のどへの鼻汁の垂れ下がりなどが、副鼻炎の主な症状です。
普通の風邪でも黄色い鼻汁が出ることはありますが、この場合は短期間に治っていきます(急性副鼻腔炎)。
しかし、蓄膿はなかなか治りません。
急性副鼻腔炎が慢性化するのが、蓄膿です。
風邪で鼻が悪くなり中々治らない時には、早めに耳鼻科を受診することをおすすめします。
鼻から黄色や緑色の排出物が頻繁に出たり、喉の奥から排出物が出たりすることもあります。
慢性副鼻腔炎は、鼻、咽頭、副鼻腔、喉などを含む上気道の感染症が原因となる場合もあります。
感染症以外が原因となる場合もあり、例えば、アレルギーは一般的な原因といえます。
また、鼻中隔彎曲など、身体構造上の問題も慢性副鼻腔炎の原因となりえます。
カビや菌類も慢性副鼻腔炎の原因ではないかとされています。
副鼻腔炎のほとんどは急性で、4週間以内に解決することができますが、12週間以上、副鼻腔炎の症状が続いたり再発したりするようであれば、慢性副鼻腔炎に進行しているといえます。
乳幼児期には副鼻腔が未発達で、風邪などでもすぐに副鼻腔に細菌やウイルスが入り込み、炎症が起こります。
炎症が起こると副鼻腔に膿がたまり、鼻が詰まって息がしにくくなったり、緑色や青色の、膿のような粘っこい鼻水がどんどん出てきます。
膿の量が増えると頭が重くなったり痛くなったりで、機嫌が悪くなります。
副鼻腔は周囲のいろいろな器官と接したり、連絡しているため、その症状もさまざまです。
しかも常に症状の全部が出るわけではありません。
また、神経質でいろいろな症状を訴える人もあれば、一向に気にかけない人もいます。
特に、こどもは平気ですので両親が注意してやる必要があります。
副鼻炎の治療・家庭でのケアとして、治療はまず、副鼻腔の粘膜をきれいにして、膿を取り除くところからはじめます。
そのために、鼻の中にスプレーで薬剤を噴霧したり、抗生物質や去痰薬などの内服をしたりします。
それ以外に、アレルギーの症状があれば抗アレルギー薬の点鼻薬や、内服薬を使います。
慢性副鼻炎になってしまった場合なかなか治りにくいことも多いのですが、上記の治療に加えて、少しずつ長期間抗生物質を飲ませる方法、さらにステロイドの点鼻薬なども併用されます。
以前は副鼻腔の粘膜を取り除く手術をすることもありましたが、最近はこどもの内に手術をすることはほとんどありません。
家庭ではまず、風邪を早めに治療すること。
出来るようになれば、うがいの習慣を付けさせましょう。
副鼻炎を予防するために、まめに鼻をかみ、鼻水を喉にためたり、飲み込んだりしないようにします。
このようなことに気をつけて、慢性副鼻炎を予防しましょう。