鼻粘膜に炎症がおきこると、たちまち鼻腔中に広がります。
まず鼻の中がかわくような自覚症状が起こり、むずむずしてくしゃみを連発し、これとともに涙が流れ、せきが出てきます。
そしてしだいに鼻づまりを感じてきて、たいへん不愉快です。
こんな症状が数時間から1日ぐらい続いたあとで、自然に多量の水鼻が出るようになります。
水鼻は時間とともに粘膜性に、さらに粘膜膿性に変わり、最後には完全なうみになって鼻の入り口にこびりつき皮膚がただれてきます。
鼻粘膜ははれて充血し、鼻をふさぐので鼻から呼吸ができにくく、物の臭いも分かりにくくなります。
声は鼻づまり声になり、食べ物の味も変わります。
ひどくなると粘膜のはれが耳管を通って中耳の粘膜へも達して、それぞれ中耳炎や副鼻腔炎を起こします。
咽頭炎から気管、気管支炎を起こすこともあります。
なお、多くの場合かぜに伴って起こるため、発熱・全身のだるさなど、かぜの症状が鼻炎の前駆症状としてあらわれます。
風邪をひいたときに、鼻水がひどくなったり、鼻が詰まったりした状態です。
最初のうちは透明のサラサラした鼻水が出ますが、だんだん白色や黄色になり、粘っこくなって鼻が詰まりやすくなります。
赤ちゃんは、鼻が詰まると呼吸が苦しそうになり、母乳やミルクを飲みにくそうにします。
また、寝ているときに、いびきをかくこともあります。
なによりの予防法は、風邪などにかからないように、普段から体を鍛えておくことです。
また、鼻炎を起こしやすくする病気、たとえばアデノイド、鼻中隔の奇形などがあったら、早めになおしておくことです。
鼻がぐずぐずするくらいなら心配ない、と軽く考えて放置しておくことが病気を重くし、治癒を長引かせるもとになります。
たいせつなことは、中耳炎、副鼻腔炎、咽頭炎などが起こる前に、早く適切な予防的な治療を受けることです。
以下では、急性鼻炎の症状別における治療法を説明しています。
急性鼻炎にかかったら、まず心身の安静をはかり、新鮮な空気を呼吸し、室内の温度や湿度を適当に保つことが大切です。
急性鼻炎の症状別について、早めの適切な対応をとりましょう。
かぜを引いて急性鼻炎を起こした場合、熱があれば解熱剤を、細菌感染には抗生物質などを用います。
医師に指示にしたがって全身療法も同時に行います。
局所療法は、耳鼻科専門医の診察を受ける必要があります。
指示されたら点鼻薬も使いますが、これを素人考えで自分勝手に用いると逆に鼻粘膜を腫らし、よけいに鼻がつまったりするので、注意が必要です。
使用法は専門医によく聞いてください。
急性鼻炎は、諸症状において治療が適切であれば、一週間ほどで治るようです。