妊娠と鼻炎薬

現代は5人に1人が花粉症という時代ですので、妊婦さんや授乳中の方で花粉症という方も多いと思います。
花粉症の症状も大変つらいとは思いますが、赤ちゃんにとっては大切な時期ですので、注意して下さい。
東京・中央区の『やべ耳鼻咽喉科』のホームページで詳しく説明されています。

●妊婦さんの場合
【妊娠2か月まで】
 もっとも敏感な絶対感受期という時期ですので、原則としてすべての薬剤はやめて下さい。
 点鼻薬のような外用薬もです。
【妊娠3〜4か月】
 抗アレルギー点鼻薬は短期間であれば可能ですが、なるべく症状の強いときにのみとどめて下さい。
【妊娠5か月〜】
 抗アレルギー薬の内服も短期間であればできますが、なるべく少なくして、点鼻薬を使いましょう。

●授乳婦さんの場合
 抗アレルギー薬は全て乳汁中に移行します。
 抗アレルギー点鼻薬の短時間使用にとどめて下さい。

このように、妊娠中の妊婦さん、授乳婦さん共に、鼻炎薬や花粉症の薬には強い制限がつけられます。
また、ステロイド入り点鼻薬は、体内血中濃度をほとんどあげないことが解っています。
(使用頻度を守ればです)副腎皮質ホルモンの点鼻薬は、妊娠中でも中期以降、授乳中も使える場合がほとんどです。
前期の3-4ヶ月でも、短期なら使えます。
これも何十年もの医学実験で、外用副腎皮質ステロイド点鼻薬は、まず体に影響がないと証明されています。
ただし、回数は厳守しなければなりません。

妊婦さんや授乳婦さんでも安全にできる方法は「局所的温熱療法」で、専用の医療器械(家庭用)もありますが、蒸しタオルを用いて1回15分以上、1日3回以上使用して鼻閉や鼻汁を軽減することもできます。
重症のスギ花粉症の方で妊娠時期が花粉の季節にぶつかる方は、季節前に鼻のレーザー手術やアルゴンプラズマ手術を受けておくとよいと思います。
「鼻の中を焼く」というとかなり危険な手術と考えられる方もおられると思いますが、これまでにもレーザーを使った下鼻甲介の焼灼凝固手術は行われてきました。
それよりも、さらに安全性を追求したのが「アルゴンプラズマ手術」です。
以下では、鼻炎薬の副作用と、手術など鼻炎薬以外の方法についても詳しく述べています。

妊娠と鼻炎薬の副作用

鼻炎薬の副作用として、以下のような例が挙げられます。
眠気の副作用で有名な抗ヒスタミン薬は、眠気の他に全身倦怠感の現われる、口が乾いたりすることもあります。
催奇形成が認められているので、妊婦さん(特に初期)は使用してはいけません。
抗アレルギー薬は花粉症の基礎薬剤的存在ですが、これも胎児に対する安全性が確立していないので、妊婦さんには使用しない方がよいでしょう。

妊娠初期に鼻炎がひどくなった妊婦さんが病院へ相談すると、「薬には副作用がないものはないし、余り使わない方が良いでしょう」と言われることが少なくないようです。
鼻水、くしゃみもひどく産婦人科に相談したところ、漢方薬を出してもらうケースもあります。
また、点鼻薬や鼻炎スプレーなどを処方される妊婦さんもいらっしゃるようです。

特に臨月の妊婦さんの場合には、くしゃみなどの腹圧によって破水することも否定できないので、余りにひどい場合は相談された方が良いでしょう。

アルゴンプラズマ手術は入院なしで外来で出来る手術ですが、麻酔(鼻内に薬液をしみこませたガーゼを入れて待っていただきます)に1時間〜1時間半、手術に5〜10分程かかります。
アルゴンプラズマ手術の特徴は、非接触性に凝固するため出血がほとんどないことと、瞬時にある範囲内を凝固出来るため、手術時間が大変短い(5〜10分)ことがあげられます。

手術費用は保険適用の手術のため、1回の手術費用は7千円〜1万円位です。
初診の際に鼻内を拝見し、手術適応がある場合は予約制で手術を行っております。


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