『鼻炎』とは、鼻の中の粘膜に炎症が起きた状態をいいます。
鼻粘膜の炎症は、液性成分の分泌が高まり血管からにじみ出たり、組織や組織間隙に水分が多量に貯留したり、炎症が隣接する組織中に侵入するといった特徴があります。
アレルギー性鼻炎は、くしゃみや鼻水など、かぜと非常によく似た症状が現れます。
そのため、「かぜだろう」と考えて放置し、いつまでも鼻炎が治らないというケースもあります。
特に他のアレルギー疾患に比べて症状が軽いので、ついつい見過ごされがちになるので注意しましょう。
『風邪』では、朝だけ鼻のむずがゆさや、くしゃみ・鼻水の症状があるということはありません。
目のかゆみがあるかないかも判断の助けとなります。
また、民間療法として卵酒を試した人ではなく、日ごろからかなり飲むほうだ、という人は注意が必要です。
市販の感冒薬(いわゆるかぜ薬)にも含まれている解熱剤のアセトアミノフェンの代謝産物には、肝毒性があります。
飲酒習慣がある人は、アルコールをより多く代謝するために、本来は薬剤の分解のために使う反応系の活性が高くなっています。
アセトアミノフェン服用後に、代謝産物の肝毒性が原因と推定される肝不全を起こしてしまった報告もあります。
飲酒習慣がある人は、かぜにかかった時は、市販のかぜ薬の服薬は控えましょう。
薬剤の副作用防止の点から、感冒薬や抗生物質を服薬した時には原則、禁酒となります。
薬剤を服薬しない場合も、なるべく節酒することを薦めます。
鼻炎があると鼻がつまり、口で息をするためにのどが荒れてかぜをひきやすくなり、鼻炎とかぜが一緒に発症することがよく起こります。
かぜのときは一枚余分に衣服を着るなど保温に気をつけますが、鼻炎のときは厚着しても意味がありません。
生活上の注意ポイントとして、むしろ、体や皮膚を鍛えることに気を配ってください。
以下では症状別からみた、この似て非なる二つの病気の違いについて詳しく説明しています。
早めの対策をすると、病気になっても比較的軽い症状で済みます。
下記の症状を参考にしてみてください。
【くしゃみ】
・かぜ/ときどき
・アレルギー性鼻炎/何回も連続して出る
【鼻水】
・かぜ/水っぽい → だんだん白く濁る→ 黄色〜黄緑色で粘り気強い
・アレルギー性鼻炎/サラッとして水のように透明
【目のかゆみ】
・かぜ/目の症状はほとんどなし
・アレルギー性鼻炎/かゆみを伴うこともある(花粉症)
【その他の症状】
[発熱]
・かぜ/発熱を伴う事が多い
・アレルギー性鼻炎/通常熱はない(ひどい場合には微熱を伴うこともある)
[のどの痛み]
・かぜ/伴うことが多い
・アレルギー性鼻炎/通常なし
[咳]
・かぜ/伴うことが多い
・アレルギー性鼻炎/通常なし
【経過と回復】
・かぜ/1〜2週間で治る
・アレルギー性鼻炎/長期間持続する(花粉症では花粉開花の期間中、通年性では一年中)